歪み~負の連鎖~
「前書き」
※このブログの投稿者somasitaは現在中1で開成中学校の生徒{聖光.渋幕を始めとする併願校も全勝}です。勉強法なども暇な時に投稿していく予定なので気になる方は読んでくださると嬉しいです。
※この物語は完全にフィクションです。
※終盤、主人公の語彙がやや衰えております
が、主人公の思考力の衰えを表してます。
※先日、開成と筑附とのボートレースがありました。結果は敗北でしたが、必死に練習(自己紹介編参照)を重ねた経験は、決して無駄にはならないと思うので、良かったです。
※自己紹介しています。読んでください!
それでは本編に入っていきましょう♪
その日の昼、僕は学校に居た。甲鉄殺人事件について、これから自分達は警察達に知られないようどう対応するか誰もいない殺風景な教室で話し合っていたのだ。仲間達は、
「俺は逮捕なんかされたくない。逮捕なんかされたくない。」
「俺はもうばれるまで待ち続けるなんて耐えられない。もう警察達に白状しよう。」
そういう弱音ばかり吐いていた。
僕は、
「警察達に屈して、白状すれば奴らの思うままだ。どうせ拘束されて、少年院なんかに連れていかれるのが落ちだ。白状なんてしては負けだ。」
と、この事件を機に得た弁舌力で、雄弁に主張したが、警察の脅しに屈してしまった臆病な仲間達には、僕の雄弁よりも警察達への恐れの方が強く、発する言葉は弱気な言葉ばかりだった。
「このままこの頼りない人間達と話すのは時間の無駄だ。」
と悟った僕は、無言で教室を出て行った。
「もうこの弱気な人間達は放っておこう。」
そう思っていた。しかし、数日後、僕は放っておく訳にはいかなくなる。
その後、僕が教室から出て行った後、仲間達はすぐに解散した。
そして翌日、僕は大都会の表通りを暇つぶしに歩いていた。甲鉄殺害事件を機に気が強くなった僕は、通りで見た若者達の、悪い行動をいさめたり、裏通りでみた悪い集団を急に身に着けた不可解な力を利用して、悪い集団をこらしめたりして、まるで、「正義の味方」になったような気がしていた。しかし、僕はそれだけで済ませれば良かったものを、甲鉄を殺した時から僕の心の中に生まれた、「曲がった正義心」から余計なことをしてしまった。
「この悪党達は一度いさめたり、懲らしめたりするだけでは、絶対に悪事から足を洗うことは無い。いっそのこと、命を絶ってもう悪事を働けないようにしてしまおうそれが、悪人が減って、世が良くなる最善の行動だ。」
本気でそう信じていた僕だが、ある問題点に気付いた。
「自分自身の持つどの刃物でも大量に悪党を殺害することはできないこと」
「悪党達の命を絶ったのを、人に見られてしまって、足がついてしまうこと」
「仮に人通りの少ない所で殺害できたとしても、死体が残っているならば、その後警察に見つかり、ばれてしまうこと」
であった。特に、最後の問題は甲鉄殺害事件にも関係していて、現在僕にとって、最も解決すべき課題であった。しかし、そんな問題点を容易く解決できる、夢のような剣と、僕は出会うこととなる。
その日の夕方、僕は裏通りで禍々しい雰囲気を纏った一文字「怪」と刻まれた剣を拾った。僕は初め、無視して通り過ぎようとしたが、妙にこの剣に引き寄せられ、不思議と拾ってしまったのだ。拾った時、後ろで誰かが見ているような気がしたが、その時の僕は、気のせいだと思い、気にしていなかった。その存在に気付くのはだいぶ後のこととなるのだ。僕は「怪」と刻まれた剣(以降「怪剣」と略す)の性能を確かめるため、試しに、近くに生えていた小さい木に向かって、切り付けてみた。すると、驚くべきことが起きたのだ。なんと、木が切れるでも、砕けるでもなく、恐ろしい量の光を伴って徐々に消滅していったのだ。僕は直感的に感じた。
「これは極端に、小さい粒になった訳ではない。完全にこの世から『消えた』のだ。」と。
このことは、とても不可解なことであったが同時に、
「これは使える。」
そう感じたのだ。
この怪剣を使えば、「さっきの問題すべてを解決できる」のだ。この言葉に疑問を持った人のために説明しよう。
「僕の今までの課題点は簡略に言うと以下の三つであった。
「高い殺傷能力を持つ武器が無いこと」
「殺害しても足がついてしまうこと」
「死体が残ってしまうこと」
しかし、この怪剣は高い殺傷能力を誇り、また死体も消滅させられるので、証拠隠滅が出来るのだ。以上の理由から、この怪剣は、今の僕にとって最適な道具だったのだ。照徒が怪剣を拾う瞬間、背後で暗く囁く声が聞こえる。振り返っても誰もいないが、声ははっきりと「お前は選ばれた」と言っている。
その日、L区の表通りで僕の手によって、
二百人余りの人間が殺され、すぐに消滅していった。僕はその光景を見る度に、罪悪感や後ろめたさを覚えたが、段々とその感覚もなくなっていった。そして自分の心の大事な何かが、壊れていくような気がした。最後の人間を殺すとき、僕は既に何も感じなくなっていた。