歪み 第五話 中学生作成

歪み~負の連鎖~

「前書き」

※このブログの投稿者somasitaは現在中1で開成中学校の生徒{聖光.渋幕を始めとする併願校も全勝}です。勉強法なども暇な時に投稿していく予定なので気になる方は読んでくださると嬉しいです。

※この物語は完全にフィクションです。

※終盤、主人公の語彙がやや衰えております  

 が、主人公の思考力の衰えを表してます。

※もうすぐ、運動会。僕は青組。優勝目指して頑張ります♪

※自己紹介しています。ぜひ読んでください❣️

 

somasoma62.hatenadiary.com

 

 

 

翌日のことだ。僕は、その日から、始まった学校を、怪しい素振りも見せずに問題なく過ごすことが出来た。さらに甲鉄の死体に怪剣を突き刺すことで証拠隠滅もできて、とても順調であった。問題は、放課後の時に起きた。僕は聞いてしまったのだ。教室で、奴ら(甲鉄殺人事件の協力者達)が

「僕に秘密で、白状して、僕を首謀者だと主張して、自分達だけ罪を逃れよう。」

と相談しているのを。

 その声が聞こえてきた時、僕は無意識に、荒々しく教室の扉を開けていた。そして次の瞬間、僕は奴らの所に急激に接近し、あの日から、常日頃持ち歩いていた怪剣を奴らの一人に突き刺したのだ。その時の僕は、無感情であった。それから瞬く間に、僕の手によって、奴らは皆殺しにされ、その後消滅して、遺体すら残されはしなかった。

 最愛の子の遺体すら残されない、奴らの両親たちの悲しみは、僕が受けたどのようないじめよりも遥かに残酷なことであると気づいたのは、ずっと先のことだった。

 それから、村では次々と行方不明者が現れて、誘拐事件として警察が捜査し続けていたが、消滅した遺体からは、さすがの警察も証拠を発見することはできず、事件は迷宮入りとなっていた。また、村民達からは、この現象を、

 「カマイタチの火傷のある景雄という少年の呪いだ。」

等と景雄を蔑む発言ばかり聞こえてきた。普段は無感情になった僕でもこの発言は腹に据えかねる言葉で露骨に腹を立てていた。

 中学三年生の節分の時だった。このZ村では節分は、元旦の翌日だったので、学校は正月休みで休みだった。僕が無表情でぼんやりと、無機質な道を進んでいる時に、近所のある家で、小さな子供と母親のこんな会話声が聞こえたのだ。

 「悪霊退散。カマイタチの怨念がとりついた景雄怨霊の呪いは出ていけー。ほら、てっちゃんも。悪霊は出ていけー」

他にもそれに続いて、周囲からの言葉。

 「景雄怨霊、出ていけー」

 僕はあまりの怒りで我を忘れた。僕の頭の細い理性の糸が「プツン」と切れたような気がした。僕は次の瞬間、無意識にこの無意識の加害者達の喉元に怪剣を突き刺していた。僕は、目の前の親子から噴き出す血しぶきを見ても、やはり何も思わなかった。

 だが、それだけで理性が完全に崩壊した僕の、起こす破壊行為は止まらなかった。僕は理性の崩壊した衝動を、収えこむことは出来ず、手あたり次第に人間達を、殺し始めた。「無差別殺人」である。照徒が怪剣を振るうたびに、その刃から黒い霧が立ち上る。霧の中には一瞬だけ、不気味な顔が浮かび上がった。こんなことをしても何の意味もない事を冷静に考えることは、出来なかった。

 しかし、不思議なことだ。僕の犯行現場は町中の公の一番の大通りであったのに、なぜか人々は僕から逃げる際に、明らかに僕がいる方向をつかめていないようで、まるで僕が「見えていない」みたいであったのである。だから、犯人が僕であると知られることは無く、「犯人不明の千人余の大量殺人事件」として扱われ、呪いの仕業だとか言われ、またもや、

 「カマイタチの火傷の痕のある景雄の、怨霊ではないか」

という、根拠の無い、無責任な噂が広がっていた。だから、いくら僕が犯行を続けても、僕の心の傷は癒えることなく、さらに深くなっていくことは、一目瞭然であった。

 少し、怒りが冷めて僕は無駄な殺しを止めた。もちろん「お利口さん」になった訳ではない。ただ、僕が無駄な殺しを続けることによって、僕にデメリットしかないことを理解できただけである。もちろん、僕の心が癒えた訳ではなかった。いや、どちらかというと逆だった。僕は、最近「無駄な殺し」をすることに、奇妙な喜びを覚えていたのだ。だから、僕の「無駄な殺し」を止めた際には、奇妙な喪失感を感じていた。

 

一週間に一回程度投稿していく予定なのでお読みいただけると嬉しい限りです。

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