歪み~負の連鎖~
「前書き」
※このブログの投稿者somasitaは現在中1で開成中学校生{聖光.渋幕を始めとする併願校も全勝}です。勉強法なども暇な時に投稿していく予定なので気になる方は読んでくださると嬉しいです。
※この物語は完全にフィクションです。
※終盤、主人公の語彙がやや衰えております
が、主人公の思考力の衰えを表してます。
※5月11日は運動会‼️青組優勝目指して頑張ります‼️
※自己紹介しています❣️
※日曜,更新できませんでした。忘れてました。すいません🙇
Z村は、周囲から「呪われた村」というレッテルを貼られ、村民は遠方の町、P町に大勢引っ越すこととなった。Z村の狂った迷信は遠方にまで伝わっているのか、「カマイタチ」に呪われている、とされる元Z村の住民達はX町の住民達、取り分け元T学校の生徒達は、周囲から蔑まれていた。そして、僕達元T学校生徒達はT高校には進学せず、蔑まれつつも一応、O高校に通うこととなった。でも周囲の人々が元T学校の生徒達のことを露骨に差別し、敬遠していることは、確実に元T学校の生徒達の精神的余裕を削いでいった。あの無責任な加害者達は少し景雄や僕の苦しみを理解したのであろうか。
周囲から精神的余裕を削がれたことが引き金となったのであろう。また、甲鉄を殺害した際に僕が冷静ではなかったことも仇となったのであろう。僕の甲鉄殺人現場は密かに目撃されていたのだ。それも、一番甲鉄殺人犯の正体を知られてはいけない人間に…
O高校に入学してから、二カ月が経過したときのことだ。元T学校の生徒達は差別には慣れてしまい、あまり苦しんではいないように見えた。
「この人間達は、僕や景雄とは考え方が違う。差別されても平気なのではないか。」
本気でそう思った。
ある日から、急に美琴が自分に対して急接近してきていた。美少女の美琴に、自分への好意があるのではないかと、僕が淡い期待をして、胸が弾んだのは、僕に人の心が残っていた証拠であろうか。そして、美琴と僕は、意気投合し、仲を深めていった。
話は急になるが、やがて、美琴と僕の関係は、友情から深い愛情へと発展していった。彼女との時間は、僕にとって何よりも大切なもので、心の支えとなっていた。彼女の笑顔や優しさに触れるたびに、僕は彼女のことを一層深く愛すると共に、今まで心に張り付いていた苦しみや悲しみが解れていくようだった。同時に、美琴と恋愛関係を築くことは、生前美琴と深い関係にあった、甲鉄の真の姿を、知らされることにも繋がった。しかし、甲鉄の弱い姿、孤独心を知ったとしても僕は、甲鉄の景雄を殺し、亜衣の命を絶つきっかけともなった、その行動を許そうとも、自分の行動を後悔することも、決して無かった。
ある日、放課後の教室で美琴と一緒に勉強していた。窓から差し込む夕陽が教室を暖かく照らし、静かな時間が流れていた。僕はふと、美琴の横顔を見つめた。彼女の真剣な表情に、胸が締め付けられるような感情が湧き上がった。
「照徒、最近雰囲気変わった気がするな。何かあったの。」
美琴がふいに問いかけてきた。
僕は微笑みながら答えた。
「美琴がいるからだよ。君といると、毎日が特別なものに感じるんだ。」
美琴は一瞬、照れて笑みを浮かべたが、その瞳には何か深い悲しみが宿っているようだった。
夜、いつものように美琴の家に泊まっている時(亜衣の居ない蛇谷家の家で泊まることを嫌がった照徒は、美琴と恋愛関係を築いたのを機に、美琴の家に秘密で泊まらせてもらっていた)、美しい美琴の寝顔を見つめながら、僕は美琴のことを考えずにはいられなかった。彼女の笑顔や優しさが頭から離れず、彼女の愛が本物であることを確信した。
数日後、美琴が僕に会いに来た。放課後の教室で、彼女は何かを決心したような表情をしていた。
「照徒、私ね…あなたのことを本当に好きになってしまった。あなたの内面的な孤独や葛藤を持ちつつも気丈に振る舞う所があの人と似ている感じがして…でも、もうこれ以上一緒にいることはできない。あんなことまでして…もうあの人を裏切ることは出来ない。」
美琴の声は震えていた。
僕は心が引き裂かれる思いだった。
「どうして。何があったんだ。僕は美琴を愛してるんだ」
美琴は何も言わずに走り去ってしまった。しかし、彼女の肩が微かに震えていたのを、僕は見逃さなかった。次の瞬間、僕の心は粉々になった。美琴が教室を後にする姿を見送りながら、僕は彼女の背中に向かって叫びたかった。しかし、声が出なかった。それっきり、美琴との交流はしばらく途絶えた。あの日までは…
